10月11日(水)、10月12日(木)の2日間にて、「育苗体験教室」を開催いたしました。
「育苗体験教室」とは、弊社とお取り引きのある種苗店様やJA様をお招きし、
実際に弊社の各現場の工程を体験していただきます。
普段、接する機会の少ない「育苗」について、現場の知識や工夫、苦労話などを交えながら
体験を通じて今後の業務に活かしていただければ幸いです。
今年は1日目と2日目で体験内容が少し異なりましたので、2日間に分けてレポートいたします。
1日目は特に、初期育苗(プラグ苗)を重点的に体験いただきました。
初めに開会式が行われ、弊社代表取締役竹内勝社長よりご挨拶いただきました。
次に、業務部よりスライドを用いて、ご注文のお問い合わせから出荷までの流れを説明いたしました。
ここから現場の作業体験へ移ります。
先ずは播種の作業説明と体験です。
発芽庫や播種培土の説明、また播種後の覆土や潅水を経て入庫されるまでの一連の工程を説明いたしました。
その後、播種機を使って生種・コート種子の種まきを体験していただきました。
次に初期育苗の説明と体験です。
いわゆる一次育苗にあたる工程ですが、播種後から接木前までの管理について、
また接木後からプラグ出荷される苗や鉢上げされる前までの管理について詳しい説明をいたしました。
差し替え作業体験は非常に難しいため、社員がマンツーマンで対応いたしました。
次に接木作業の説明と体験です。
接木する苗をシステムで確認するところから、ウリ科・ナス科のそれぞれの接ぎ方、注意点などを交えて説明いたしました。
接木ロボットも見学いただいたので、手接ぎの難しさや作業スピードの比較も体感していただけたと思います。
接木体験を終えた後に、プラグ挿し・ポットへの直挿し体験も行いました。
次に二次育苗の説明と体験です。
昨年はウリ科・ナス科で部署ごとに分かれて行いましたが、今年は合同で行いました。
ナス科の鉢上げ作業やウリ科の拡げ作業、詰め作業などを体験いただきました。
次に出荷作業の説明と体験です。
昨年は出荷作業の体験を行わなかったため、今年は弊社のほぼ全ての生産工程を網羅しております。
季節や苗姿により使い分ける出荷箱や、出荷時の注意点、確認事項などを説明いたしました。
手作業で行う箱作りとプラグ苗の梱包を体験いただいた後、機械を使用した梱包作業を見学いただきました。
最後に質疑応答や育苗体験教室の感想などをいただきました。
弊社取締役兼株式会社竹内園芸代表取締役の竹内宏典社長と
中島富美子統括農場長よりお言葉をいただき、閉会式となりました。
ご参加いただいた皆さまにおかれましては、
お忙しいところお時間を頂戴しまして、誠に有難うございました。
弊社としましても、育苗とは違った視点からのご意見やお話を伺えましたので、大変勉強になりました。
これからもより良い苗をお届けできますよう、精進して参ります。