農業には、農繁期と呼ばれる作業が忙しい時期と、農閑期と呼ばれる作業が少ない時期があります。
私たちが取り扱う野菜苗には季節性がありますので、一般の製造業やサービス業のように年間を通して同じ仕事量というわけにはいきません。

上記のグラフは年間の出荷量を推移したものになります。
このように、弊社の年間仕事量は変動が大きく、季節によって作業量が大幅に変わります。

 

◆農繁期

▪春期(2月下旬~5月中旬)

年間でもっとも忙しく、全ての工程で多忙を極めます。
出荷最盛期を迎え、年間売上の6割強がこの時期に集中します。

担当する部署や作業によっても時期は若干異なりますが、この時期は毎日1~3時間程度の残業が続き、また1時間程度の早朝出勤があります。
休日(日曜・祝日)の作業や出荷も非常に多く、休日出勤が続く場合もございます。(作業を調整し、交代で平日に代休を取ることは可能です。)

私たちの仕事がもっとも忙しく大変な時期となります。

▪夏期(7月下旬~9月上旬)

春期と比べると出荷量は少ないですが、1年の中でもっとも苗の成長が早い時期となるため、春期に次いで忙しくなります。
残業や早朝出勤は、状況によって1~3時間程度いたします。

またこの時期のハウス内の気温が日中40℃を超えることもあり、非常に過酷な環境下となるため、勤務時間にかかわらず水分補給や適宜にクールダウンをしながら作業を進めます。
作業者の体調管理にも気を配ると同時に、暑さにより苗の状態も不安定になりやすくなります。
苗の品質にとても神経質になりますので、高い集中力とスピードが求められる時期です。

このように夏期は、春期以上に苗質や健康面に気を配りながら仕事を進める必要があります。


春期、夏期に共通しますが、弊社の働き方の1つに、他部署からの応援(作業のヘルプ)に入るという特徴があります。
先般にも説明したとおり、担当する部署や作業によって農繁期は異なります。
その日に予定している作業が予定時刻に終わらない、または残業が長引きそうな場合など、各部署に作業の進捗状況を伝え、応援を要請します。
このような体制を敷くことにより、作業の負荷を分散・軽減させ、持ちつ持たれつの関係で協力して業務に取り組むことが可能です。

◆農閑期

▪春期終わり(6月頃)

春の農繁期の終わりから、夏期の生産が始まる前までは、作業が比較的落ち着きます。
この時期に春期の疲れを癒し、リフレッシュ休暇や有給休暇を取得します。

新入社員が入社する4月は農繁期の真っただ中であるため、作業が落ち着くこの頃に「新入社員歓迎会」を行います。
これは、農繁期を乗り越えた社員をねぎらう「慰労会」も兼ねており、部署内外での交流が楽しめます。

▪秋期(9月下旬~11月上旬)

年間でもっとも作業が落ち着き、非常に休暇が取りやすい時期です。
長期休暇も取りやすいため、国内だけでなく海外へ旅行に行くことも可能です。
出荷量が少ないため、ハウスや設備の点検・メンテナンスや、資材の整理やハウス外の草抜きなどの清掃・消毒を行います。
近年では、社員のスキルアップや作業理解を深めるため、各部署ごとに講座や作業体験を行い、他部署や他業務の仕事を経験できる機会を設けるようになりました。
農閑期にしっかりと心身を休め、且つステップアップするための自分磨きに利用しましょう。

 

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